朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】


『……在義さんにはなんて言おうか』


『父さん? ……そうだね、言わないとだよね』


『咲桜を嫁にしないまま死ぬわけにはいかねーからな』


『なっ⁉』
 

咲桜がびくりと硬直した。


娘溺愛の在義さんに殺されかねないからなー。


『なんだ? 在義さんに反対されるのが怖いか?』


『それは、流夜くんだったら反対されないと思うけど……』
 

泡喰っている咲桜。信頼されているみたいでくすぐったい。


『……求婚は、ちゃんとするから』

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