朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
少し離れた、大きな街の駅で待ち合わせることになった。
家が近いからここで一緒に出ることも出来たけど、人目を避けなければならない立場。
それを流夜くんは謝っていたけど、待ち合わせ、というのもデートっぽくて、話しているときドキドキした。
在義父さんには、ちゃんと言っておこう。
流夜くんと出かけてくる。
……付き合うことの報告は、その日に帰って来てからしたいと流夜くんが言っていた。
反対されないことは目に見えているけど、嫌がらせをされそうなこともまたわかっていて、それは不安だった。
でも、大丈夫だと言ってくれた。
言葉一つで、私も大丈夫という勇気をもらう。