朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「ね――
「消えなよ」
言葉が最後までないままに、男性は足を踏まれた。
「言い寄る野郎は大体暴力で解決する」
「吹雪さん警官だよね⁉」
「ふゆのおかげで俺たちは被害がないから頭があがらねえんだよなー」
「吹雪さん無敵じゃないですか!」
まさに敵なし。吹雪さん無双だ。
足を踏まれた男性が涙目で逃げていくのを見て、後ろに控えていた男性たちは目を逸らし出した。
こ、怖―。
「まったくうざいよねー。流夜、お詫び今のでいいよね?」