朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「箏子のばあさんがどう判断するかは知んねーけどな。夜々子送り込む可能性もあるし」
「……それだったらまだ……」
「でも女二人には変わりねえよな」
「……くっ……」
「だからさっさと帰ってやれよ。もう流夜、華取の家にはいねえみたいだからよ。娘ちゃん一人じゃ淋しいだろ」
「………」
「大体、おめーが娘ちゃんにここの出入りゆるさねーから流夜が先に連れて来ちまったじゃねえか」
「……流夜くん」
「どっちかっつーと流夜よりお前の責任な気がするけどな」
ほらよ、とカップとソーサを置く。