朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「………」
遙音は中の様子――咲桜が俺の膝に座って抱き寄せられ、甘ったるい雰囲気でいるのを見て固まった。
「……失礼しました」
そろりと扉が閉められた。
「全くだ」
「――じゃねーよ! なにしてんだてめえら!」
秒間もなく扉がぶち開けられ、すさまじい形相の遙音が怒鳴り込んできた。
「学校でいちゃついてんなよ! 咲桜! お前も止めろよ! 神宮を放っちゃダメだ!」
「えっ、ごめんなさい!」
「てか神宮! お前ロリコンだったのか⁉ 学生時代も荒れてたけど今のはハンパねえよ!」
「んなわけあるか。それより邪魔すんな、出てけ」
「続きする気か⁉」