朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「せっかく日義の件がひと段落しそうなんだ。少しくらい咲桜をくれ」
「~~こんなの神宮じゃねー!」
今度は泣き言を言って飛び出して行った。
「騒がしい奴だな」
「あの、ごめんなさい。私が止めるべきでした……」
咲桜は恥ずかしくなったのか、そろそろと膝から降りようとする。
「なんで離れる?」
「流夜くん、場所はわきまえよう」
「――咲桜の言う通りだ! つかやっぱあのガキはてめえの仕業かよ!」
また戻ってきた。