朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】


飛び込んできたのは日義だった。


遙音は相当のトラウマでも出来てしまったのか、悲鳴をあげて咲桜の後ろに隠れた。


「お、おまっ、日義! なんなんだよお前! なんでいきなり写真とか騒いでんだよ! 俺が何したって言うんだ!」
 

遙音が何したというか、俺が生贄にしただけだ。


「お前怖いんだよ! 頼むから追いかけ廻すな!」


「では写真を撮らせてください。ちょうどいいから咲桜と一緒に」


「……また私を巻き込むのか」
 

咲桜はうなだれる。

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