朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】


「なななななっ」


「見えてないからこれなら大丈夫じゃないか?」


「ちちちちっとも大丈夫じゃないです!」
 

混乱しすぎていた。


い、いいいまどんな状態⁉


「ほら、落ち着け。また過呼吸になるぞ」
 

背後から言われて、じたばたするのを止めた。
 

先日、流夜くんの前で過呼吸を起こして大泣きしてしまったのだ……。


バツが悪くなって、小さくなる。
 

流夜くんが私の頭を撫でた。


あ、なんか、気が抜けると言うか……流夜くんの傍は、警戒? かな……しなくていいから、本当に、………
 

すきなんだなあー………。

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