朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「松生も案外気遣い屋なのか?」
「案外ではなくてそうだよ」
「俺には攻撃的にしか見えなかったが……」
「私も笑満も、結構喧嘩上等だから」
「咲桜も?……」
「だよ。じゃないと頼の友達は出来ない」
「………」
「あの、そろそろご飯の準備をしたいのですが……」
「………」
「流夜くん?」
「………」
返事がない。
と言うか、反応がない。
どうしたのかと困っていると、かくんと肩に重みが乗った。
「……寝ちゃった?」