朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
「……なにしてる?」
「こっちの台詞ですが⁉ 絡みついて離れてくれないからなんも出来なかったじゃないですか!」
……え?
よくよく見れば、しっかり自分の腕が咲桜をホールドしていた。
あー……?
「……すまなかった」
「本当ですよ。食器の片付け、全部自分でやってくださいよ。……あの、もう起きたんなら離してください?」
「いや、せっかくだから」
「なにが⁉」
「せっかく咲桜がいてくれるんだったら夢でもいいかと」
「ガチでリアルですよ! まだ寝惚けてんですかっ⁉」
また目を閉じると、咲桜から猛抗議があった。