朧咲夜2-貫くは禁忌の桜と月-【完】
流夜くんの思考・行動あっての、吹雪さんの解決だとは私も思う。
笑満がそう言うと流夜くんは、「そうなのか?」とまだ不思議顔をしていた。
……自分に無頓着はこういうときに発揮されるのだな。
「さ、て。あたしは頼とご飯食べて来ますね」
「あ、じゃあ私も――」
「なーに言ってんの。せっかくだからいちゃついてきなさい」
「……はあ⁉」
後半こそなに言ってんだ⁉
「どうした、咲桜」
「な、なんでもないと思う!」
笑満の助言は流夜くんには聞こえていないようで、慌てて答えると不審そうな顔をされた。
「笑満! どこもかしこもそんなんじゃないから!」
「二人の様子、傍から聞いたらただのバカップルなんだけど」
「~~~!」
そんな風に見られているのか⁉ 穴掘るから埋めてほしい!