私の心霊体験談( 怖かったこと)
私はKちゃんの手首を掴むと、
グイッと自分に引き寄せ、膝を合わせた。

Kちゃんは体をバタつかせるのを止め、
今度はガクガクと震えだした。


『たす…け…て…』

かすれる声で呟いた言葉を、私は「うん」と受け止めた。




助けられるかなんて、わからない。

自分以外に憑いたソレを、
祓ったことなんてない。


でも、


やるしかない…


やるしかない…!!




私はKちゃんの手を握り直し、

視線をその後ろ… 5 人 目 に向けた。















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