なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
こうして、今日は久しぶりの女子会。
春子と出かけるのは久しぶり。
まずは、学校から一駅先にあるショッピングモールへと移動した。
そこだと結構メンズのショップも入っているからだ。
悠くんは、結構なオシャレさんだし趣味もいい。
一緒にいると分かる、お坊ちゃん的なセンスもあるけれど。
基本シンプルや使い勝手がいいものが好きだ。
財布も時計も、色々と良いものを使ってるのは知ってるので本当にプレゼントに悩む。
しかも私のお小遣いの範囲では、良いものが買える訳でもないし……。
それでも、きっと渡せば喜んでくれるのは目に浮かぶので悠くんに合うものを選びたい。
そんな気持ちでやってきたので、春子とメンズ中心に覗いていく。
カバン、帽子、手袋、などいろいろ目につくものを見ていく。
でも、どれもピンと来ない。
どうしたものかと悩んでいた時に、どちらかと言うとフォーマルなお店のショーケースに飾られてるものが目に入った。
「ねぇ、春子。こういうのって使ったりするもの?」
ケースを覗いてさした指先には、私にはあまり馴染みのないネクタイピン。
春子も覗きに来て、それを見て言った。
「谷村も結構親の付き合いに出ることもあるから、スーツも着るし、使うと思おうよ」
その言葉に、眺めてその中で一番気になってたものを選んで買ってプレゼントように包んでもらった。