なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
私に手が届くものだから、決して高いものでは無い。
けれど、これだなと思えたので買った。
喜んで貰えると良いんだけれど……。
次に春子が向かったのはユニセックスなブランド。
そこでは私はさらにハンカチも買ってセットにした。
春子もここでマフラーと手袋を買っていた。
買い物を終えて、一息入れようとモール内のカフェへと移動した。
お互いに紅茶とパンケーキを頼む。
結構歩き回って、お腹も減ったなと思うので頼んでしまった。
「お互い、コレっての見つかってよかったわね」
「そうだね。これでちょっと一安心かな。クリスマスパーティー問題も年末お泊まり問題も残っているけどね……」
ちょっと遠い目をすると、春子はクスッと笑って言った。
「今日はそれ関係も面倒見ようと思って誘ったのよ
!」
その言葉にキョトンとすると。
後ろから、ガタンと音がする。
振り返れば、そこには悠くんと里田くんがいる。
額に手を当てつつ春子は大きなため息をついた。
「ここからは一緒に行こうか。仕方ない……」
またも盛大なため息に、男子ふたりは少しばかり小さくなっていた。
もはや強弱で言ったらこの四人なら春子が最強なんだろう。
「悠くん、いつから居たのかな?」
私もつい、笑顔に怒気がこもってしまったのは仕方ないと思う。
「咲ちゃん!ここに入るのをやっと見つけてだよ!」
まぁ、必死なので信じようか……。