なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
「分かった。じゃあ、ここからはダブルデートね!」
そんな春子の決定に男子ふたりホッと息をついていた。
里田くん、すっかり尻に敷かれてるね……。
クールさは、春子の前ではどこかに行ってるようだ。
なんだかんだ、このふたりいい感じなんだよね。
「咲ちゃん!やっぱり、どうしても気になってね……。
ごめんなさい」
私も、こういう時きちんと謝れる悠くんはすごいと思うし好きだ。
「いいよ。ちょうどこの後は悠くんにも聞かないと選べない気がしてたし」
私の言葉に悠くんはパッと表情を輝かせると、ニッコリ笑って言った。
「それは、俺張り切って頑張っちゃうよ!」
そんな頼もしい返事とともに、私達はモール内へと再び繰り出したのだった。
私が、今回選びたいのは悠くんのお家のクリスマスパーティーに来ていく服。
ホームパーティーなんて初参加すぎて、どんな服装にすればいいのか分からない。
なにせ、お邪魔する谷村家は優良上場企業なわけだし。
一般家庭のクリスマスパーティーの規模ではないと、何となく察してからどうしたものかと頭を悩ませていたのだ。
母にも相談したところ、恥ずかしくないようにキレイめなワンピースを買いなさいとお小遣いとは別で予算を貰ってきていた。
なので春子に聞こうとした矢先、行先の張本人が来たので本人に聞けばいいかとなったのだ。