なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
そうして、買い物をした数日後。
お昼すぎに悠くんは我が家にやってきた。
そして、今日のことと年末年始のことについて話し始めた。
本日24日の土曜日。
父もいて、私の彼氏に初めて遭遇し悲観していた。
「お泊まりなんて早いよ!ダメ!ホント、だめ!」
父の猛反発に、母はジト目で言った。
「あら、高校生の私とお泊まりで出かけてその後に結婚したあなたが言えないでしょう?」
うちの母、めっちゃ父を打ちのめした……。
そう、うちもなんだかんだ母が最強である。
「谷村くん」
「はい!」
「咲は、しっかりして見えてちょっと抜けてて。でも素直だし真っ直ぐなの。悠くんとなら私は大丈夫だと思ってる。年末もふたりってわけじゃないんでしょ?」
母はそう問いかける。
「はい。同じクラスの山路さんや里田くんにも来てもらって管理人で家政婦の紫乃さんがいますのでふたりっきりじゃないです」
「それならいいと思うわ。いってらっしゃいな」
こうして、悠くんの人畜無害スマイルが炸裂して私は無事に年越しも悠くんと一緒に過ごせることに嬉しさが込み上げていたのだった。
買ってもらっていたドレスコーデの一式を持って家を出て悠くんの車に乗る。
連れてこられたのは、綺麗な外観の美容院だった。
そこでメイクして、髪型もセットしてもらう。
プロにやってもらったことで、鏡の中には知らない私が居た。