なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
仕上がった私を見に来た悠くんは驚いた顔をした後に、ふわっと幸せそうに笑った。
「咲ちゃん、今日も綺麗。いつも綺麗で可愛いけどね。今日は大人っぽくてドキッとするよ」
そういう、悠くんは紺地にストライプの入った光沢のある生地のスーツ。
シャツは淡いピンクで、ネクタイは紺地に白や濃い青のストライプ。
しかも、三揃えだからかっこよさが桁違い。
髪型もセットされてて、いつもの少年のような元気さはなくって大人っぽくなっていた。
ちょっとこれはギャップがヤバイ。
私の方が、その不思議と漂う色気にやられそうですけど!!
「咲ちゃん。これ、受け取ってくれる?」
そう言って差し出されるは、小さなビロードの小箱。
なんだろうと、首を傾げていると悠くんはその箱の蓋を開いてみせた。
そこには水色の小さな石が嵌ったシンプルな指輪が入っていた。
「咲ちゃんへのクリスマスプレゼント。左付けるのはちゃんとしたのを贈るから。今はここに俺のだよって印付けてもいい?」
右手の薬指に口付けながら、笑みを浮かべて言うさまはまさに王子様。
「これでも十分ちゃんとしてると思うよ。嬉しい、ありがとう」
素直な気持ちを伝えれば、悠くんはニコッと笑って右手の薬指に指輪を嵌めてくれた。
「こっちも予約済みだからね?あとこれ、ちゃんとペアだから俺も付けてる」
言われて悠くんの手を見れば、悠くんも右手に付けていた。