なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
そんな彼女が、大人の男と帰っていく後ろ姿。
それを見て、悔しさやら入り交じって。
つい、周りに人がいるのもお構い無しで爽やか明るい子犬男子の皮を剥いでガン飛ばしてしまっていた。
悔しい、その位置には俺が居たい!
彼女に腕を掴まれながら一緒に歩けるなんて、羨ましすぎだろ!
そんな俺の雰囲気の変化に気づいた親友の一平が俺に声をかける。
「おい、優。おまえ今、地が出てるぞ。ここ学校なのにいいのか?」
その問いに憮然として答える。
「もう、かわいい子犬は卒業だな。これじゃ彼女には振り向いていもらえない……」
俺は、俺全開で彼女にアタックすることに方針転換した。
仲良さそうに歩いてはいたが、彼氏かっていえばそうと決まったわけじゃない。
はっきり振られてもいないし。
俺は前向きに捉えて、今後の彼女への接し方を考える。
絶対に逃したくない。
彼女のそばに居たい。
同じ気持ちを向けてほしい。
だから、俺は諦めない。
そう決意して、俺は色々出来ることから始めた。
隣で、やつも色々考えてるだろうことに気づきつつ。