なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
そんなわけで、この方はそう心配には及ばないがなんか今後大変そうな予感がしたので聞いてみた。
「先輩。今回のリレーみたいな場合、どっちを応援するんです?」
ちょっとした疑問だった。
しかし、これをあっさり返した先輩。
「もちろん、恋人です。が、勝てないのは分かってました」
まぁ、あっさりバッサリである。
恋人の方がサックと勝てないって……。
ちょっと唖然としていると、こっそり教えてくれた。
「里田くんは二百メートルで中学の時全国三位の実力者で、今でも時間があれば走ってますもの。うちのお坊ちゃんじゃ勝てませんわ」
なるほど、と思いつつも先程の質問の返事を思い出し先輩にニッコリと返した。
「やっぱり、それでもフィアンセの会長を応援するんですから先輩と会長は仲が良いんですね」
そう返せば、すこし頬を赤らめつつ先輩は返した。
「そうね。なんだかんだ言いつつも上手くやれてますわ」
総頬を赤らめつつ微笑む先輩はとても可愛らしかった。
うん、ここにもTLの御曹司もののリアルバージョンが展開されてる、美味しい!と思うあたりは先輩と咲は同じ穴の住人であった。
そんな感じなのでこのふたり、実はメッセンジャーで本の話のやり取りを頻繁に交わす類友なのであった。
人との繋がりとは、実に愉快である。