なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
お昼ご飯は駅前でファーストフードにした。
夏の限定シェイクのポスターを見た私に谷村くんが気付いて、ここになった。
高校生の懐にも優しいファーストフード。
しかし、そんなファーストフードのはずが現在目の前にはポテトのLサイズに、ドリンクもL、バーガーは違う種類が三つ並んだトレーを持つ谷村くん。
私はオーソドックスなMサイズのセット一つだ。
これも、最後の頃にはポテトが余るのだけれど……。
「谷村くん、相変わらずよく食べるね」
谷村くんのトレーを眺めつつ言えば、谷村くんは少し照れくさそうに笑って答えた。
「俺、燃費が悪いのか結構食べないと持たないんだよね。すぐ腹減っちゃうし」
「男の子ってこの時期食べるよね。ウチの兄も昔丼でご飯食べてた記憶があるもの」
昔の兄悟のご飯時を思い出して、思わずクスッと笑いつつ答える。
「咲ちゃんはお兄さんが居るんだ?」
「そうなの。歳が離れてるから、もう社会人なんだけどね」
そう答えた時、ニコッと笑って谷村くんは言った。
「じゃあ、俺達がアタック初めて直ぐに迎えに来た男の人ってさ……。お兄さんだった?」
グッと喉に詰まらせたバーガーをドリンクで流した後、バツの悪さを感じつつうなずいて答えた。
「そう。お兄ちゃんに来てもらったの。歳離れてるし私は母似でお兄ちゃんは父似だから。似てなくて……」