なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
着いたのは、駅前のチェーン店のカフェ。
そこでお互いにアイスティーとアイスコーヒーを頼み、私はチーズケーキも付けた。
席に着くと、里田くんが話し出した。
「谷村から聞いた。この間学校に来た人はお兄さんだって」
うん、初っ端から核心を一突き……。
さすが生徒会のブレーン。
暴走会長のストッパーだ。
「そう、あれはお願いしてきてくれた兄でした……」
うん、どうして後ろめたいのでしょうか?
分からないけれど、つい顔を逸らしつつ答える。
「それなら、俺や谷村にもまだチャンスはあるよね?」
キラッキラのスマイルで問い詰めてきます。
イケメンは笑顔が立派な武器ですね!!
凡人の私には真似出来ません……。
「はい、ソウデスネ……」
思わず片言なのは仕方ないと思って欲しい……。
笑顔が怖い、第二弾と遭遇したんです!
「じゃあ、俺と谷村とデートしようか?今度の花火大会、とりあえず三人で行こうか?」
はい、笑顔の圧力も追加されました。
あぁ、体調不良になりたい……。
健康優良児の自分の体が恨めしい。
「はい、分かりました」
私の笑顔は引きつっていただろう。
だって、人混み。
同級生との遭遇も確実にあるだろう花火大会に逆両手に花状態で参戦って……。
あぁ、倒れたいです……。
こうして無常にも晴天で花火大会を迎えることになる。
もちろん、元気に……。