なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!

その後も移動しながら気になる屋台に寄っては買って移動していく。

その量は男子高校生ふたりなので、どんどん増えていった。
この量、食べ切れるの?という疑問は前回のファーストフードでのご飯を思い出して苦笑いだ。

買ったのは、焼きそば、たこ焼き、焼き鳥、じゃがバター、ベビーカステラ、りんご飴、綿菓子、牛串、焼きとうもろこし、鶏皮焼きに肉巻きおにぎりで終了。
男子ふたりの手にはたくさんの袋が下げられる状態になった。

「買ったね……」

思わず呟けば、ふたりあっけらかんと言う。

「好きなの食べて良いよ。残っても全部食べちゃうから」

「あぁ、好きなものを好きなだけ食べたら良い」

そう言って笑うふたりに私は、とうとうくすくすと笑いだしていた。

「男子の食欲侮ってたわ!ふたりも居ればこれぐらい食べるか!」

そんな私を見て、ふたりもニッコリ笑顔で荷物を抱えて私達は花火大会の会場である河原へと到着したのだった。

そこで、河川敷を歩き出すとあちこちからふたりは声を掛けられる。

「お!悠、ここで見てくか?」

「葉先輩、こちらで見ていきますか?」

などと声をかけられる度にふたりはしっかりと返事をして進んでいく。

進んだ先はきちんと区画整理された有料観覧席。

「もしかして……」

私の声にふたりは笑った。

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