なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
「それに、みんなが気づいたからこれは里田くんは本気だってことになってファンクラブ会員や慕ってた女子達はみんな見守ることにしたみたいよ」
そう、サクッという春子はさらに言葉を続けた。
「谷村くんも女子とは遊ばなくなったし、一線引く様になったからね。まとわりつけなくなって女子達諦めたみたいよ?」
そう言った。
確かに今までは男女関係なく人当たりの良かった谷村くんは最近すっかり男子としか一緒にいない……。
谷村くん自身から積極的に声をかける相手は私くらい……。
なんということだ……。
気づけばふたりとも、外堀から埋めてってる気がする。
これだから頭の良いイケメンってやつは、厄介としか言えないのではないだろうか……。
喜ぶ女子の方が多いの?この状況って……。
私としては、今のところ困るとしか言えないんだけどな。
だって、私の好みは筋肉質なガッシリタイプで……。
細っこいイケメンは観賞用で範疇外なんだもの……。
未だに、私はスキンシップが増えた今の状況でもそんなにドキッとするような事もそこまで無い。
不意打ちは、驚いてドキッとするけどそれだけだし……。
そんな風に考えていると、春子は言った。
「とりあえず、詳しいことは甘いもの食べながら話そ!」
そうして私達は学校を出て、近くのファミレスを目指した。