なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
ファミレスに着くと、早速甘いものを注文する。
春子はパフェ、私はパンケーキ。
そしてドリンクバーで飲み物を用意すると、女子トーク再開である。
「それで、周りはすっかり見守りモードで落ち着いてるけど。本人達の関係はどうなってるのよ?」
アイスティーを飲みながら聞いてくる春子に私はありのままに答える。
「それは、アプローチは夏休み前より積極的になってるけど今は受験があったからまだ控えめ?って感じと予測してる……」
そんな私にうなずいた春子は言った。
「じゃあ、これからもっと面白い展開が見れるって事ね!楽しみだこと」
それは可愛い笑みを浮かべて言うのが、まぁ小憎らしい……。
「べつに見世物じゃないんだけどね?」
ちょっと低い声が出たよ。
「まぁ、それはもちろんよ。親友の初の恋愛ごとは楽しく見守るに決まってるじゃない!」
「結局楽しむのね……」
脱力したのは言うまでもない。
そんなタイミングで頼んだデザートが届く。
とりあえず、食べて落ち着こうとシロップをかけて添えてある生クリームを付けつつ一口頬張る。
やっぱり、甘いものは正義だね!
至福と、噛み締めているとパフェを食べつつ春子は言った。
「多分、文化祭に向けてふたりは頑張ってくると思うよ?咲も考えておきなよ?」
その言葉に、うちの学校の密かなカップルの伝統を思い出しちょっとばかし憂鬱になるのだった。