なぜか私、クラスのイケメンツートップに告られました!
うちの高校の制服の基本はブレザー、シャツ、ネクタイ、スカートでありそこに季節によってセーター着用オッケーである。
そのネクタイは学年カラーとなっており、学年によってネクタイの色が違う。
私たちの学年のカラーは赤。
そこに白ラインがあるのが女子。
紺のラインが男子のものだ。
文化祭で告白し、成功したカップルはネクタイを交換すると長くお付き合い出来るというジンクスがあり、文化祭間際までにだんだんカップルが増えていくのが
通年文化祭までにある大体の流れだ。
その頃になると、大体そこかしこでネクタイのやり取りが行われるようになる。
そんなカップルたちを尻目に勉強してきたのは言うまでもない。
だが今年に入ってからの私は正直想定外だし、予想外もあってイケメンな同級生に振り回されている。
「もし、ネクタイを差し出されて付き合ってくれって言われたとしたら春子はどう答えるの?」
パフェを満足そうに食べ終えて食べ終えて春子が聞いてきた。
私は、唸りながら答える。
「うーっ。そこは、かなり周りに色々言われそうで嫌だけど現段階でその告白は断ると思う……」
私は素直に言った。
だって、ふたりのことはやっと慣れてきた感じでとてもではないがまだ自分の気持ちが分からないのに付き合うなんて出来ない。