どこまでも鬼でありたい
生まれた時より幾年も、同じ日々を過ごしてきた。
受け入れられず抗った結果、鉄の壁を何度も壊した。
その度仰ぎ見た外の空の色はどこまで青く広く、ここに自分がいてはいけないことを知らしめるかのような好奇と恐怖の目玉が自分を見つめた。
わかっていた。
異形の中の異端は、いるだけで災厄なのだと。
せめて閉じ込めていたい、触れたくない、忘れたいその存在の本質は、殺されてもしなないこの異端の体。
わかっていた、望まれないのだ。
死ぬことも叶わないこの異端は、ただ心があることを呪った。
自分を呪った、神を呪った、親を、世界を、すべてを。
静かにしずかに、心を呪った。