欲しいのは、たったひとり。
「賛成!東条さんともっと話したい!」


「わっ、私も!東条さんと仲良くなりたい!」



えええ、なんか迫られてる........。


でも、悪い気は全くしない。



これは、受けてもいいのかなっ?




「..........私で、良ければ、友達になりたい......です」




い、言えたっ。


ううう、顔が熱い!
緊張するよ........!




...........あれ?3人とも黙っちゃってるよ。




「あの.........?」


「はっ、危ない。昇天されそうだった........」


「ほんとね。やばいわ、破壊力」


「可愛すぎるよっ!」



なんか、3人で話しちゃってるよ........。




「どうしたの.......?」


「うっ、無自覚もまた可愛いわ!」




声を掛けても、意味のわからないことを返された。




「あっ!そうだ!私たちのことは下の名前で呼んでいいよ?」



「えっ、いいの!?」



「うんっ!当たり前だよ!」




そうか、友達は名前で呼び合うものだったな。


長らく友達がいなかったから忘れてたよ.......。
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