欲しいのは、たったひとり。
私が座ると、もちろん隣には桜野くんが。

で、でも・・・・・・・。


「なんか近くない・・・・・?」

「そーかなー」


うん、近い! 近いよ!


ま、まぁ我慢だ。 あっ、そんなことより!


「さ、桜野くんはさ、私のこと・・・好き、
なの・・・・・?」


朝のあの言葉について聞いてみた。

でも、桜野くんは

「うん、そうだよ?」

と、普通に答えた。

「ほ、本当に?」

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