欲しいのは、たったひとり。
いや、そのお昼ご飯私が作ったんですけど──!
とは言えず。 黙ってうなずき、お弁当包みを開ける。
中は普通のお弁当箱が入っている。
今日も、心を込めてタコさんウインナーちゃんを育てましたよ(焼きましたよ)! うふ。
あ──はいキモいってことは分かってますよ! 面白いからやってんですよ!
「ははっ、何やってんの七乃。 面白いね!」
はっ。 ここは1人ではなかったんだ!
こんな私の1人劇場なんて誰も見たくないはず!
「も、もうっ! 食べよ、桜野くん!」
「ふっ。 はーい」
手を合わせ、合掌をする。
「いただきます」
食事をする時は、もちろんマスクは外します。
とは言えず。 黙ってうなずき、お弁当包みを開ける。
中は普通のお弁当箱が入っている。
今日も、心を込めてタコさんウインナーちゃんを育てましたよ(焼きましたよ)! うふ。
あ──はいキモいってことは分かってますよ! 面白いからやってんですよ!
「ははっ、何やってんの七乃。 面白いね!」
はっ。 ここは1人ではなかったんだ!
こんな私の1人劇場なんて誰も見たくないはず!
「も、もうっ! 食べよ、桜野くん!」
「ふっ。 はーい」
手を合わせ、合掌をする。
「いただきます」
食事をする時は、もちろんマスクは外します。