欲しいのは、たったひとり。
おけ、陽日くんね! よし。


私が決意を固めたとたん、陽日くんが突然立ち上がった。


フェンスにもたれている私を見下ろす陽日くん。


「これから俺らは友達だから、覚えといて。あ、あと、それから・・・・・・」

「・・・・・?」

「俺ら同居するから・・・・!」

「え」


私が陽日くんの言葉にあ然していると、陽日くんは屋上のドアに近づき、


「よろしくなーーー!」


と叫んだ。
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