欲しいのは、たったひとり。
なんて考えていると、さっきの子分が何かを持って戻ってきた。


その瞬間、


────バッシャーー!


水をかけられた。 それも、すっごく冷たい冷水。 バケツのたくさんの冷水を入れてきたらしい。


「うふふっ! 自分の身をわきまえなさい」

「そーね」

「ほんとほんと」


彼女たちはそう言って去ろうとしたが。


「私たちはねぇ、桜野くんのファンなの。だから、邪魔な者達は排除するって決まっているのよ」

「これからは邪魔しないでよね」

「その時は・・・・・・どうなるのかしら?」


さ、桜野くんのファン・・・・なんていたんだ・・・・・。


あっという間に彼女たちは身を翻して行った。


もー、制服がびちょびちょだー。



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