欲しいのは、たったひとり。
だが、それだけで終わらず。


「あっ、忘れてたー」


そう言ってまた戻ってきた3人組。


何をされるのかと考えていると。


────バシャーーーッ


またかけられたのは、汚い泥水。


どこで取ってきたんだろう。


「じゃあ、またね」


また濡れた。 てか、寒い。


「へーっくしょん!」


もー! ほんっとにいや!


髪の毛は冷水と泥水でびちょ濡れで、制服も泥水で汚くなっている。


廊下の床も周りが水たまりみたいになっていて、緊急事態である。


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