欲しいのは、たったひとり。
「学園長に頼んで、校則変えてもらったよ」

「ええっ!?」


こ、校則まで変えてしまうなんて・・・・。
本当に何者なんだ、陽日くん。


「これから異性の寮に行ってもいいことになったよ」


「『高校生には青春が必要だからね』って笑いながら許してくれたよ」なんてゆるい感じで言う陽日くん。


あなた、誰ですか?
とでも言いたくなるよ。えぇ、本当に。


「てことで、今日から七乃はここに住んでね?」

「はいはい・・・・・・って、えええええええっっ!!」


古典的なマンガにありそうな言葉がつい出てしまいましたよ。


てか、このくだり何回目だろう。


でも、何回聞いても信じられない。


「本当なの?」

「うん」
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