欲しいのは、たったひとり。
「ま、七乃の荷物はひとまず全部置けたし、今日の晩御飯の材料を買ってくるか」

「え、えぇ!陽日くんって料理できるの!?」


こんなにイケメンでイケメンでかっこいい
陽日くんが料理もできるとか女の子たちは興奮するだろうね!


「いや、俺は料理できないから。七乃にね」


あ、私に。私に作らせるのね。


「陽日くんが料理できたらすごいと思うんだけどなぁ」


私がポツリと呟くと。


「よし、じゃあ早く材料買ってきて料理してみるか!」


な、なんという変わりよう・・・・。
まぁいっか!


「うん!行こいこ!」


私は楽しくなって、思わず笑顔になった。
すると、急に陽日くんは頬を赤く染めた。

あれ?私、なんかしたっけ?


私が首を傾げていたら、


「なんでもないよ!早く行くぞ!」


と、捲し立てられ、2人で玄関に向かった。








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