欲しいのは、たったひとり。
食品売り場の店内を見ていき、探していった。
レジで会計をしてもらい、袋に荷物を詰めて帰路につく。
「そういえばさ、陽日くんの家ってなんなの?」
うん。すごく唐突だったと思う。
でも、気になったから。
「あぁ、七乃には言ってなかったな。一応、俺のお父さんは財閥の社長やってるよ」
ぐほっ。ざ、財閥の社長・・・・。
まぁ、春学の生徒はだいたいそんな感じだし。見当はついてたかな。
ということは、陽日くんは財閥の御曹司・・・・ということなのか。
「それがどうかしたの?」
「いや、陽日くんって謎だからさ。これから・・・・同居?するんだし」
「なんで疑問形なの」
陽日くんはクスッと笑って、私の方を見た。
「案外親しみやすいんだね。陽日くん」
「そうか?」
「そうだよ。陽日くんに『好き』って言われた時から謎だったもん」
「そっか〜」
のんびりと返す陽日くん。
こんな陽日くんと同居するのか。
これからもっと陽日くんのこと知らないとね!
「陽日くん!これから私たち同居するんだから、お互いのことたくさん知っていこうね!」
「たくさんって、どんな?」
突然尋ねられて驚く。そこ聞きますかね?
「たくさんとは・・・・、好きな食べ物とか、嫌いな食べ物とか、趣味とか・・・・かな?」
「また疑問形になってるよ」
またクスクスと笑われてしまう。
「とにかく!たくさんとはそういうことなの!」
「はいはい」
めんどくさそうに返して、スーパーの荷物を肩にかけた陽日くん。
帰り道では、陽日くんとたくさん話をして
寮へと帰った。
「ひぃ!ちょっと!沸騰してるから火切って!」
「え?あぁ、うん」
「ちーがーう!そこはとなりのIHじゃん!
なに勝手に火つけてるの!」
「あ、鍋のふた?────あっっっっつ!」
「ばかじゃないですか?」
レジで会計をしてもらい、袋に荷物を詰めて帰路につく。
「そういえばさ、陽日くんの家ってなんなの?」
うん。すごく唐突だったと思う。
でも、気になったから。
「あぁ、七乃には言ってなかったな。一応、俺のお父さんは財閥の社長やってるよ」
ぐほっ。ざ、財閥の社長・・・・。
まぁ、春学の生徒はだいたいそんな感じだし。見当はついてたかな。
ということは、陽日くんは財閥の御曹司・・・・ということなのか。
「それがどうかしたの?」
「いや、陽日くんって謎だからさ。これから・・・・同居?するんだし」
「なんで疑問形なの」
陽日くんはクスッと笑って、私の方を見た。
「案外親しみやすいんだね。陽日くん」
「そうか?」
「そうだよ。陽日くんに『好き』って言われた時から謎だったもん」
「そっか〜」
のんびりと返す陽日くん。
こんな陽日くんと同居するのか。
これからもっと陽日くんのこと知らないとね!
「陽日くん!これから私たち同居するんだから、お互いのことたくさん知っていこうね!」
「たくさんって、どんな?」
突然尋ねられて驚く。そこ聞きますかね?
「たくさんとは・・・・、好きな食べ物とか、嫌いな食べ物とか、趣味とか・・・・かな?」
「また疑問形になってるよ」
またクスクスと笑われてしまう。
「とにかく!たくさんとはそういうことなの!」
「はいはい」
めんどくさそうに返して、スーパーの荷物を肩にかけた陽日くん。
帰り道では、陽日くんとたくさん話をして
寮へと帰った。
「ひぃ!ちょっと!沸騰してるから火切って!」
「え?あぁ、うん」
「ちーがーう!そこはとなりのIHじゃん!
なに勝手に火つけてるの!」
「あ、鍋のふた?────あっっっっつ!」
「ばかじゃないですか?」