欲しいのは、たったひとり。
どこに連れていかれるのか考えていたら、リーダーの女子が足を止めたのは、第三会議室の前だった。
そう、昨日愛須先生に頼まれて整理をした、あの第三会議室。
そして、彼女たちに泥水と冷水をかけられたあの場所でもある。
「私はね、幼稚舎の頃から桜野くんのことが好きなの。ずうっと片想いをしてきたの」
突然語りだしたリーダーの女子。
陽日くん、やっぱ人気なんだなぁ。なんて悠長に考えていたら、突然性格が変わったように私を見た。
「────だから! あんたがいたらすごく邪魔なの!分かる!?もう10年以上も片想いしてきてるのよこっちは!」
え、そんなことを言われましても。私は陽日くんに言われて一緒に住むことになったんだし。
と、考えてはいるものの、絶対になにかされる自信があるので、黙っていよう。
「ねえ!聞いてんの!?」
「・・・・・・・あ、はい」
思わず俯いてしまっていた私の耳元で叫ばれ、耳がキーンとなる。
うう、痛い。早くここから逃げたい・・・・。
「もうっ!ほんとにムカついた!」
そう、昨日愛須先生に頼まれて整理をした、あの第三会議室。
そして、彼女たちに泥水と冷水をかけられたあの場所でもある。
「私はね、幼稚舎の頃から桜野くんのことが好きなの。ずうっと片想いをしてきたの」
突然語りだしたリーダーの女子。
陽日くん、やっぱ人気なんだなぁ。なんて悠長に考えていたら、突然性格が変わったように私を見た。
「────だから! あんたがいたらすごく邪魔なの!分かる!?もう10年以上も片想いしてきてるのよこっちは!」
え、そんなことを言われましても。私は陽日くんに言われて一緒に住むことになったんだし。
と、考えてはいるものの、絶対になにかされる自信があるので、黙っていよう。
「ねえ!聞いてんの!?」
「・・・・・・・あ、はい」
思わず俯いてしまっていた私の耳元で叫ばれ、耳がキーンとなる。
うう、痛い。早くここから逃げたい・・・・。
「もうっ!ほんとにムカついた!」