欲しいのは、たったひとり。
リーダーの女子はそう叫び、取り巻きの女子が私の腕を強く引っ張り、第三会議室の中へと連れ込まれる。



「ほらっ、ついてきて」



取り巻きの女子にそう囁かれ、有無を言わせず腕を引っ張られて第三会議室の奥へと連れて行かされる。




てか、握力強くない？
そんな強く引っ張らなくても・・・・・。




そして、引っ張られて目の前に出てきたのは、入口より少し小さいドア。




こんなドア、第三会議室にあったっけ？




そう困惑していたら、リーダーの女子はドアを開けて取り巻きの女子に強引に中へとドンッと押される。



いやいやいや、なに？急に。




「私はね、本気で怒ってるの。だから、あんたにはこれくらいしないと気が済まないの。ふふっ、ごめんねー？」




リーダーの女子はそう言って、ドアを押した。




私はすぐに反応したけど、それよりも早くドアを閉められて。



閉じ込められた。




ドアノブを見たけど、室内の外からしか閉められないのとになっている。
< 81 / 110 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop