ニセモノ地味子
「おはようございます!よろしくお願いします!」
その一言で始まったオーディション。
「では自己紹介。」
「おはようございます!〇〇事務所から来ました。LARAです。
趣味、特技は歌うことです。よろしくお願いします!」
「はい。ありがとうございます。」
「では、
事前に渡したセリフをお願いします。」
「はい!」
あらすじはこう…
幼馴染である
ひとつ上の悠弥先輩演じる鈴と、愛斗。一つ下のあたし演じる凛とリナ。
りなは小さい頃から体が弱い…みんながりなのことを心配する中…凛も病気に…。
りなは鈴のことが好き。
『お前はいつもいいよなー。気楽で…』
『そんなこと…。』
『リナがさ?また発作起こしたんだって…』
『そうなの?聞いてないよ!』
『お前に言いずらかったんじゃねぇーの?』
『そっか…。』
ふらつく凛。
『おい!』
『ハハッ…。ごめん!』
『大丈夫かよ!』
『うん…。じゃぁね?また明日!』
そう言って家に入ろうとするが…。
「ありがとうございます。」
「ありがとうございました。」
おわった…
あの監督…最後の表情をみてる…それはセリフを読んだ時に思った…この小さなセリフの紙にはかかれてないけど…。
凛も鈴のことが好き。
凛はりなのことを応援してるはず…。
わざとこの紙に書いてなくてそれをあの監督はみてる…。
それはさっきの車の中でセリフを見た時に思った…。
絶対にオーディション受かってやる!