ツンの恩返しに、僕は108本のバラを贈るよ
「ほほう、三角関係とは面白い!」
社長の瞳がキラキラ輝く。
「このところマンネリ化していたから起爆剤が欲しかったのだよ」
何がマンネリ? 何のための起爆剤?
社長って、副社長以上に訳の分からない人だ。
「僕たちで遊ばないで下さい」
副社長がムスッとしながら「行くぞ」と剣持さんに声をかける。
「私も一緒に行こう」と社長が私と肩を並べる。
『付いてくるな』と副社長が鋭い眼光で牽制するが、社長には全く効果がないようだ。
「それで? どっちがタイプなんだね?」
前を歩く副社長と剣持さんを見ながら社長が興味津々に訊ねる。
完全に面白がっている。
「社長、お二人に失礼です。私など役不足もいいところです」
あくまでも謙って慎重に言葉を発する。
「ほう、なかなか殊勝な心掛けだね。イマドキの子にしては珍しい。拓也の嫁にもってこいだ」
「だろう」と先を行く副社長が相槌を打つ。
この人たち、絶対に私で遊んでいる。
「これで拓也のゲイ疑惑は払拭出来るな」
社長がニコニコ顔で「よかった、よかった」と頷く。
あれ? もしかしたらフェイク?
「そんな言い方をしたら、奈々美が誤解するだろ。違うぞ、お前は本物だ」
何が本物? もうさっぱり分からない。
社長の瞳がキラキラ輝く。
「このところマンネリ化していたから起爆剤が欲しかったのだよ」
何がマンネリ? 何のための起爆剤?
社長って、副社長以上に訳の分からない人だ。
「僕たちで遊ばないで下さい」
副社長がムスッとしながら「行くぞ」と剣持さんに声をかける。
「私も一緒に行こう」と社長が私と肩を並べる。
『付いてくるな』と副社長が鋭い眼光で牽制するが、社長には全く効果がないようだ。
「それで? どっちがタイプなんだね?」
前を歩く副社長と剣持さんを見ながら社長が興味津々に訊ねる。
完全に面白がっている。
「社長、お二人に失礼です。私など役不足もいいところです」
あくまでも謙って慎重に言葉を発する。
「ほう、なかなか殊勝な心掛けだね。イマドキの子にしては珍しい。拓也の嫁にもってこいだ」
「だろう」と先を行く副社長が相槌を打つ。
この人たち、絶対に私で遊んでいる。
「これで拓也のゲイ疑惑は払拭出来るな」
社長がニコニコ顔で「よかった、よかった」と頷く。
あれ? もしかしたらフェイク?
「そんな言い方をしたら、奈々美が誤解するだろ。違うぞ、お前は本物だ」
何が本物? もうさっぱり分からない。