キミの色はきっと、虹色に。



「伊藤さん、それ終わったら今度はこれもお願いします」


平日の昼間。

パソコンの画面とにらめっこしながらひたすら数字を入力していたら、先輩が大量の服と資料を私の机の端に置いていった。


時間が経つのは早くて、先日海にいってから一週間が経っていた。

二十歳になってから時間が経つのが早く感じるのは気のせいかな。

そう感じるのは大人になった証拠なのかなと思いつつも、そんな証拠だったらいらないなとも思ったり。



「かしこまりました」

今にも倒れそうな山積みになった服たちのバランスを整えては、再びパソコンとにらめっこを始める。


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