君の隣でその白いドレスを着たくて






─翌日─


約束の時間より少し早めにカフェに着いたけれど、玉井さんは既に待ってくれていた。



「おはよう、高木さん。」



「おはよう。」



「服と髪型が違うと、雰囲気が違うね。」



「もしかして、似合ってない・・・?」



「いやいや、そんなことないよ。
・・・可愛いと、思う。」



「・・・ありがとう。」



玉井さんは、少し照れながらも可愛いと言ってくれた。

そんな玉井さんにつられ、あたしもなんだか照れてしまう。



「・・・じゃあ行こっか。」



「あっ、うん。

そういえば、どこに行くの?」



「高木さんは、猫好き?」



「うん。大好き。」



「それならよかった。

前から猫カフェに行きたかったんだけど、男ひとりじゃなんだか入りづらくて・・・。」





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