君の隣でその白いドレスを着たくて






「ふふ。そうだったんだ。」



「一緒に行ってくれないかな。」



「もちろんいいよ。

それに、あたしも行きたい。」



「やった。よかった。」



少し離れたところに車を停めているというので、玉井さんのあとに続いて歩く。

少し歩くと、見覚えのある車が視界に入る。



「どうぞ。乗って。」



今回もわざわざドアを開けてくれる玉井さん。

紳士的な人だなぁ。



「ありがとう。」



玉井さんも車に乗りこむと、なにやら袋からペットボトルを取り出す。



「要らなかったらごめんね。
どっちがいい?」



そう言うと片手にお茶、もう片方の手にはりんごジュースを持ち、こちらに差し出す。





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