君の隣でその白いドレスを着たくて






「あれ。梨々さん?」



「大斗さん?」



図書館に行って席を探していると、本を抱えて席を探しに来た大斗さんと出くわす。



「なんでここに・・・?」



「あぁ。
今探している本がむこうの図書館になくて、こっちの図書館にはあるって聞いて探しに来たんだよ。
梨々さんは?」



「テスト勉強に来たの。」



「そうなんだ。
じゃあ、邪魔しないから、同じテーブルに座ってもいいかな?」



あたしは大斗さんのその言葉を聞いて、佳奈のほうを見る。

佳奈が笑顔で頷いたので、あたしは承諾した。



「玉井大斗です。」



「泉田佳奈です。」



席につくなり、ふたりは軽く自己紹介をした。





< 109 / 172 >

この作品をシェア

pagetop