君の隣でその白いドレスを着たくて
「あれ。梨々さん?」
「大斗さん?」
図書館に行って席を探していると、本を抱えて席を探しに来た大斗さんと出くわす。
「なんでここに・・・?」
「あぁ。
今探している本がむこうの図書館になくて、こっちの図書館にはあるって聞いて探しに来たんだよ。
梨々さんは?」
「テスト勉強に来たの。」
「そうなんだ。
じゃあ、邪魔しないから、同じテーブルに座ってもいいかな?」
あたしは大斗さんのその言葉を聞いて、佳奈のほうを見る。
佳奈が笑顔で頷いたので、あたしは承諾した。
「玉井大斗です。」
「泉田佳奈です。」
席につくなり、ふたりは軽く自己紹介をした。