君の隣でその白いドレスを着たくて
「君は、馬鹿なのにさらに耳も悪いんだね。かわいそうに。」
さっきのやわらかい雰囲気はどこへやら。元の彼に戻った。
「服を脱いでって言ったんだよ。お馬鹿さん。」
最後のお馬鹿さんという言葉に腹を立てたものの、今はそこを気にしている場合じゃない。
「服を脱いでってどういう・・・。」
「そのままの意味だよ。
日本語もわからないなんてほんとうに馬鹿なんだね。」
「はい?」
「いいから早く脱いで。
それとも、一人で脱げないのかな?
仕方ない。それなら僕が手伝ってあげよう。」
「いやいや、待ってよ。
だからなんで、服を脱ぐ必要があるの?」
「そんなの普通に考えてサイズを測るからに決まってるでしょ。
わかってることを聞かないでって昨日言ったよね。さすがお馬鹿さんだね。」