君の隣でその白いドレスを着たくて






テストは無事終わり、佳奈もあたしも、お互い悪い点数ではなく安心していた。


そんな頃、体育祭の話が担任の先生によって、クラスのみんなに伝えられた。

3日後に話し合う機会を設けるから、参加したい競技を決めておくようにとのことだった。



「梨々は何に出るー?」



「んー。借り物競走かな。」



「だよね。あたしも借り物にしよーっと。

でも梨々はもしかしたら、リレーに駆り出されるかもしれないよね。」



「嫌だなぁ・・・。
結局、お願いされると断るに断れなくて、毎回引き受けちゃうんだけどね・・・。」



「なんでもできる人は、それはそれで大変なんだねぇ。」



「なんでもはできないよ?

それに佳奈だってスポーツ得意じゃん。」



「いやいやいや。憧れます。」





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