君の隣でその白いドレスを着たくて
体育祭の準備は着々と進み、当日を迎えた。
結局、あたしはリレーにも出ることになっていた。
そして佳奈も。
「ねぇ、みてみて!応援団のほう。
あの人たちって、五十嵐先輩と永渡先輩じゃない?」
「・・・あ。ほんとだ。」
「カッコよすぎる!」
生徒会は毎年希望者を集めて、応援団として長ランをきて長ーいハチマキを巻いて、大声を出している。
五十嵐先輩が大声を出しているところなんて、想像出来ないな・・・。
そして並んだ応援団を見ていると、真ん中は五十嵐先輩ではなく、永渡先輩だった。
「あれ。五十嵐先輩団長しないんだね?
毎年生徒会長がしてたのにねー。」
「うん。
確かにそうだったよね。」