君の隣でその白いドレスを着たくて






確かに毎年生徒会長がやっていると聞いていたし、実際去年見に来た時も、生徒会長がやっていたみたいだった。


やっぱり大声出したりするの、嫌だったのかな・・・?
ちょっと見たかった気もするけど。



「梨々、行こっ。
次借り物だよ。並んでおかないと。」



「そうだった。
行こっか。」



借り物は無事終わり、佳奈とお手洗いに行こうと校舎の方へと歩いていると、ふと見知った顔を見つけた。



「え!玉井さんじゃん!
なんで来てるのかな?声かけてみよ!」



「えっ、佳奈ちょっと待っ・・・。」



あたしの言葉を言い終わらないうちに、佳奈は小走りで大斗さんのほうへと向かった。

大斗さんは友達と来ているみたいで、あたしは近寄るのをためらった。


笑顔で話しているなと思いながら佳奈をみていると、佳奈に手招きされ、あたしも渋々そちらへと向かう。





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