君の隣でその白いドレスを着たくて
「あたしの体育祭だからって、わざわざ帰ってきたの?」
「そうだよー。
それに、夏休みも補習ばっかで帰ってこられなかったし、久しぶりに梨々と会いたいなーって。」
「なにそれー。嬉しすぎる。
・・・あっ、話してる場合じゃなかった。
シャワー浴びてくるね。」
「はーい。」
──
「ふぅー。さっぱりしたー。」
「あれ。部屋着じゃないんだ?
梨々、どこか出かけるの?」
「うん。友達とご飯行くことになってる。」
「いいなぁ。あたしも行きたい!」
「えっ?」
「だってひとりで家にいてもつまらないし。
・・・ダメ?」
そんな顔で言われたら・・・。
「・・・友達に聞いてみるね。」