君の隣でその白いドレスを着たくて
「とりあえず車乗ろうか。」
「梨々さん助手席乗ってください。
俺は希々さんと後ろ乗るんで!」
「あっ。はい。」
茅野さんに言われるまま、あたしは助手席に乗り込み、希々は茅野さんと後ろに乗った。
「梨々さん。泉田さんの家まで案内してくれる?」
「うん。とりあえず、そこを右に曲がって───」
佳奈も車に乗り、5人で、というか主に後部座席の3人が車の中を賑やかにしてくれていたんだけれど、
他愛もない話で笑ったりしていると、あっという間にお食事処についた。
「何屋さん?」
話をしているうちに、みんな自然と敬語が抜けていて、佳奈もタメ口で茅野さんにそう聞いていた。
「焼肉だよ。
あ。そういえば、焼肉苦手な人いたりする?」