君の隣でその白いドレスを着たくて
それから僕はほとんど毎日、平日は学校帰りに、休日は朝から陽華に会いに行った。
数日経つと会話はできるようになり、主に僕の思い出話や趣味の話を、陽華に聞いてもらう感じだった。
「リハビリ、頑張ってるね。」
「幸樹くん。いらっしゃい。」
陽華とは“陽華さん”“幸樹くん”と呼びあっていて、今までの呼び捨てとは違うからか、なんだか変な感じだ。
「さっき、永渡さんって人が来てくれたの。
小学校上がると同時にうちの近所に越してきて、仲良くなったみたいなんだけど、覚えてなくて・・・。」
「大丈夫だよ。
思い出せたら、でいいんだから。
無理せず、今を生きてくれればそれでいいんだ。」
「・・・うん。ありがとう。」